【意味】基礎用語(サ行)

シンクライアント

必要最小限の機能を持ったクライアント端末のこと。また、そのクライアント端末を使用したサーバー・クライアントシステム全体を言う。

1996年にOracle社がネットワークコンピュータ(NC)を発表。それまで主流だったサーバー・クライアントシステムに一石を投じた。

NCはクライアントにハードディスクなどの外部記憶装置を持たせず、機能を限定してサーバー側で管理するのが特徴。サーバーの負荷は高まるが、クライアントに低機能なパソコンを利用することで、トータルコストを抑えられるメリットがあった。

しかし、パソコン価格の低価格化が進み、企業にとって導入のメリットが減ったため広く普及するには至らなかった。

2005年に個人情報保護法が施行されるとともに、シンクライアントシステムは改めて注目されはじめる。

クライアント側に情報を保存できないシンクライアントは、情報漏洩に対する優位性が認められる。また、モバイルも含めた高速インターネットが普及し、クライアントの接続能力が飛躍的に高まったことも相まって、一部企業に取り入れられ始めた。

 

【ストレージ】

ストレージとは、コンピュータの主要な構成要素の一つで、データを永続的に記憶する装置。

磁気ディスク(ハードディスクなど)や光学ディスク(CD/DVD/Blu-Ray Discなど)、フラッシュメモリ記憶装置(USBメモリ/メモリーカード/SSDなど)、磁気テープなどがこれにあたる。