【意味】基礎用語(ハ行)

フラッシュメモリー】

電気的に消去、書換え可能な読出し専用の半導体モリー(EEPROM(イーイーピーロム):electrically erasable and programmable ROM)による記憶装置。

記憶内容が一括して消去されることからこの名がある。カードサイズで数十メガバイトから数十ギガバイトの容量をもち、バックアップ電源が不要で、消費電力は少なく、衝撃にも強い。

このため、ノートパソコン、デジタルカメラ、携帯用の情報機器や録音機器、留守番電話などに用いられ、さらに、切手サイズのものが開発されデジタルカメラや携帯用情報機器用に製品化されている。

モリーセルの構成にはNOR(ノア)型とNAND(ナンド)型があり、前者は読出し速度が、後者は書込み速度が速い。前者はパソコンなどのシステムメモリーに、後者はセルサイズが小さく大容量向きで、消費電力が少なく、ビットコストが安いという特長があるため、携帯電話、デジタルカメラ、デジタルオーディオプレーヤー(携帯デジタル音楽プレーヤー)などの記録媒体に巨大な市場をもっている。

NOR型は1984年、NAND型は1987年にいずれも東芝時代の舛岡富士雄(ますおかふじお)(1943― )の発明によるものである。